終身雇用はネズミ講???②

こんにちはヒゲガエルです

 

①はこちらからどうぞ

 

今回は、この記事がなぜ年功序列(勤続年数による昇給システム)を引き合いに出してネズミ講とつなげているのかをお話しします。

 

‟一例として日本の終身雇用&年功序列を考えてみます。経団連も「もう終身雇用はムリだ」と発言していますし、制度としてはもはや「絶滅危惧種」なのかもしれませんね。思えば、終身雇用、年功序列、そして企業別組合が、日本の高度成長を支えた経営の三種の神器と呼ばれていたものです。

では、終身雇用&年功序列の本質とは何だったのでしょうか。これは、ズバリ「賃金の一部・後払いシステム」だと思います。

若い時はともかく、低賃金でも我慢に我慢を重ねる。年齢を重ねれば、会社で我慢をしていれば、地位も賃金も上がって必ず報われる。これは、現在40代後半以上の方々なら、子供の時から肌感覚で刷り込まれていると思います。自分も含めて、昭和に育った子供たちは、そんな圧のなかで成長してきたのです”(記事引用)

 

こちらの引用文章の中で僕が特に衝撃を受けたのが「賃金の一部・後払いシステム」の部分です。

例えば、22歳新卒の初任給を22万円。最高額を

51歳の43万円。そして定年退職直前の月収を34万円と仮定します。

平均月収は何歳でいくら? サラリーマンの給与と手取りとは[転職Hacks]
平均月収にまつわるギモン解決。年齢・性別・業種別の平均月収がグラフでわかる!サラリーマンの平均月収は35万円?手取り金額のシミュレーションも。

こちらのデータを参照しています。

上記記事の年代別の平均月収を平均すると36万円(36.277…万円)になります。

つまり、22歳の時点で、平均した場合の36万円の内、22万円のみを受けっとおり、40歳前後まで働き続けて初めて本来の報酬を受け取れている。裏を返せば月々14万円も会社に吸い取られているという考えです。

 

「入社したての新社会人がバリバリ働く40代と同じ給料なわけないだろう」

 

そう思われる方も多いでしょうし、この類の話を上司や人事に話しても似たような返事が返ってくるでしょう。でも、本当にそうでしょうか?自分の職場を見渡してください。周りにいる先輩社員や上司はその給料に見合った成果を出していますか?

 

そう。

 

100%能力に応じた報酬ではなく、実務には一切関係ない年齢や勤続年数が大いに加味されているのです。

 

そんな仕組みがまかり通っているのは、会社にとってそのシステムの方が管理しやすく、利益にも繋がるからです。

インフレが起こすマジックは別記事で解説するとして、昭和・平成の会社では若い社員に対してこう

言ってきました。

 

「長く働けば、いつか君もたくさん給料がもらえるようになるから、今は我慢して働いて立派な社会人になりなさい」

 

この魔法の言葉で若い社会人は我慢を強いられ、安い賃金で実務では自分より10万円も月収が高い先輩上司と同じかそれ以上の業務をこなさなければならない。

 

「俺も若いときはそうやってしごかれたものさ」

 

え?

ひとつ上の魔法の言葉と整合性を取るなら、若いときにたくさんの報酬を受け取り、年齢とともに報酬が下がっていくのもありなのでは?

読みながらそう思っていただけたら、ひとまず幸いです。

ヒゲガエル個人としては終身雇用がネズミ講だとは思いませんが、おかしなシステムだとは思います。

 

お金の仕組みを理解すると今までとは違った面白い見え方が出来ます。是非お金の勉強をして、そして自分なりの考えを持ってください。


 

昨日よりちょっとでも豊かで 楽で 楽しい将来のために(`・ω・´)b 

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